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特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)
日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準の評価者間および評価者内信頼性の検討
Inter-and Intra-observer Reliability of the Japanese Orthopaedic Association Scoring System for Evaluation of Cervical Myelopathy
米延 策雄
1
,
鐙 邦芳
2
,
永田 見生
3
,
武富 栄二
4
,
植山 和正
5
Kazuo Yonenobu
1
1大阪大学医学部整形外科
2北海道大学医学部整形外科
3久留米大学医学部整形外科
4鹿児島大学医学部整形外科
5弘前大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University Medical School
キーワード:
cervical myelopathy
,
頚髄症
,
evaluation criteria
,
評価基準
,
reliability
,
信頼性検証
Keyword:
cervical myelopathy
,
頚髄症
,
evaluation criteria
,
評価基準
,
reliability
,
信頼性検証
pp.423-428
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903251
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抄録:目的;日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(改定17点法)の評価者間および評価者内信頼性を多施設研究により検討した.方法;頚椎後縦靱帯骨化症による頚髄症29例を33名の整形外科医が評価した.第1回評価後,1~6週の間に第2回目の評価を行った.合計点の評価者間および評価者内信頼性は級内相関係数により,各項目別の信頼性はKraemerの拡張κ係数により評価した.結果;合計点数の級内相関係数は0.813と評価者間信頼性は高く,また第2回評価を併せて算出した評価者間および評価者内信頼性も高い結果となった.評価者の経験レベルを変数として組み込んだ級内相関係数も0.812であり,臨床経験は信頼性に大きく影響しない.拡張κ係数から判断した各項目別の評価者内信頼性はいずれの項目についても高かったが,評価者間信頼性は肩・肘運動機能と下肢知覚の項で相対的に低かった.結語;JOAスコアの評価者間および評価者内信頼性は高く,圧迫性頚髄症の治療成績評価に有用な基準となることが示された.
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