Japanese
English
論述
終末期に在宅医療が行われたがん患者に対するがんの告知の実際と在宅医療の現状
Telling the Truth to Patients with Terminal Cancer and the Home Care
石井 猛
1
,
舘崎 慎一郎
1
,
佐藤 哲造
1
,
米本 司
1
,
猪俣 桜子
2
Takeshi Ishii
1
1千葉県がんセンター整形外科
2千葉県がんセンター看護部
1Division of Orthopaedic Surgery, Chiba Cancer Center Hospital
キーワード:
truth-telling
,
告知
,
cancer
,
癌
,
home care
,
在宅医療
Keyword:
truth-telling
,
告知
,
cancer
,
癌
,
home care
,
在宅医療
pp.617-622
発行日 2000年5月25日
Published Date 2000/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902989
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抄録:当院で1995年1月より1998年1月までに死亡した72例中,在宅医療を行った14例(19%)を検討対象とした.男性12人,女性2人,年齢は23~73歳,平均54歳で,病名は癌9人,軟部肉腫3人,悪性黒色腫2人であった.がんの病名告知は全例に,終末期である旨の告知は13例に,具体的な余命告知は1人にのみ行われた.5例は訪問看護が,9例に訪問看護および整形外科医師による往診が行われた.訪問看護数は1~16回まで平均6回,往診数は1~5回であった.在宅療養期間は5~356日,平均65日であった.終末期在宅医療においては介護する家族への精神的支援が重要であった.がんの告知,終末期である旨の告知により,終末期に在宅医療を希望する患者は少なくなく,このような患者の終末期在宅医療が可能となるよう,訪問看護,往診,24時間体制,公的介護の充実などの体制を整えることが必要である.
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