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特集 脊椎外科最近の進歩―長期予後からみた問題点を中心として―(第28回日本脊椎外科学会より)
頚椎後縦靱帯骨化症の長期手術成績―10年以上経過例の検討
Minimum 10 Years Outcomes of Surgical Treatment of Patients with Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament
井尻 幸成
1
,
武富 栄二
1
,
松永 俊二
1
,
石堂 康弘
1
,
領木 良浩
1
,
酒匂 崇
2
,
小宮 節郎
1
Kosei Ijiri
1
1鹿児島大学医学部整形外科
2整形外科酒匂クリニック
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
ossification of posterior longitudinal ligament
,
後縦靱帯骨化症
,
outcome of surgical treatment
,
術後成績
,
long-term follow-up
,
長期経過観察
Keyword:
ossification of posterior longitudinal ligament
,
後縦靱帯骨化症
,
outcome of surgical treatment
,
術後成績
,
long-term follow-up
,
長期経過観察
pp.429-432
発行日 2000年4月25日
Published Date 2000/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902963
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抄録:後縦靱帯骨化症の術後10年以上経過例の成績を調査した.対象は前方除圧固定術32例,椎弓切除術13例,椎弓形成術41例であった.これらの術後経過観察期間は最小10年,平均13.9年である.臨床成績の評価をJOA scoreにて評価し,特に術後成績の推移に影響を与える因子について検討した.成績有効群は術後1年で各群とも約70%,最終調査時で約50%であった,3群間に臨床成績の統計学的有意差はなかった.前方除圧固定術後の隣接椎間不安定性出現例と,椎弓形成術後の胸腰椎脊柱管狭窄症例で有意に術後成績の悪化がみられた.この研究による長期成績は,前方法と後方法で同程度の術後成績を示したが,それぞれに成績低下例があり,これらの因子を検討することが今後の手術成績の向上につながると考える.
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