Japanese
English
論述
変形性股関節症の疫学―1,601例の病院受診者に対する調査
Epidemiologic Study of Coxarthrosis
斎藤 昭
1
,
菊地 臣一
2
Akira Saito
1
1公立相馬総合病院整形外科
2福島県立医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Public Foundation Soma General Hospital
キーワード:
coxarthrosis
,
変形性股関節症
,
acetabular dysplasia
,
臼蓋形成不全
,
epidemiology
,
疫学
Keyword:
coxarthrosis
,
変形性股関節症
,
acetabular dysplasia
,
臼蓋形成不全
,
epidemiology
,
疫学
pp.47-51
発行日 2000年1月25日
Published Date 2000/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902888
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抄録:本邦における変形性股関節症と臼蓋形成不全の頻度を明らかにすることを目的とした.泌尿器科と産婦人科の外来,または入院患者の静脈性腎盂撮影X線前後像で,両股関節が観察できた男性931例,女性670例,合計1,601を対象とした.平均年齢は男性が64.2±15.9歳,女性が49.0±15.3歳であった.X線写真で変形性股関節症の所見を認めた症例は,男性で19例24関節(2.0%),女性で50例73関節(7.5%)で,合計69例97関節(4.3%)であった.そのうち二次性股関節症は,男性17例,女性47例であり,女性に有意に多かった.臼蓋形成不全を認めた症例は,男性は9例13関節(1.0%),女性で42例58関節(6.3%)で,合計51例71関節(3.2%)であり,女性に有意に多かった.臼蓋形成不全を有する症例で疼痛が出現したのは,CE角の小さい症例に多かった.
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