座談会
日本の人工関節の現状を検証する
上野 良三
1
,
黒木 良克
2
,
立石 哲也
3,6
,
寺山 和雄
4
,
山室 隆夫
5,7
1星ケ丘厚生年金病院
2海老名総合病院附属東病院人工関節・リウマチセンター
3通産省工業技術院
4信州大
5京大
6筑波大
7国際整形災害外科学会
pp.872-890
発行日 1998年7月25日
Published Date 1998/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902487
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山室(司会) 人工関節の開発は整形外科領域における20世紀後半の最も顕著な出来事であり,多くの患者に福音をもたらしました.しかし,その使用経験が30年に及んで参りますと,人工関節に特有の極めて難しい合併症もかなり頻繁に見られるようになり,人工関節手術に対する反省や批判の声も聞かれるようになりました.そこで,この座談会では,整形外科医や人工関節のディーラーに反省をうながすという意味で,1)人工関節手術の適応,2)人工関節の機種の選択,3)人工関節の価格設定は適正か,等々に焦点を当てて討論していただきたい.今日は,股関節外科を長年にわたってやってこられた先生方が多いので,人工関節のうちでも主として人工股関節の問題について,忌憚のないご意見,討論をお願いしたいと思います.
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