Japanese
English
臨床経験
末端肥大症に合併した胸腰椎移行部黄色靱帯骨化症の1例
A Case of Acromegaly Associated with Ossification of Ligamentum Flavum at the Thoracolumbar Spinal Junction
高橋 寛
1
,
米倉 徹
1
,
奥秋 保
1
,
岡島 行一
1
,
茂手木 三男
1
Hiroshi Takahashi
1
1東邦大学医学部第一整形外科
1Toho University School of Medicine, First Department of Orthopaedies
キーワード:
acromegaly
,
巨人症
,
ossification of ligamentum flavum
,
黄色靱帯骨化症
Keyword:
acromegaly
,
巨人症
,
ossification of ligamentum flavum
,
黄色靱帯骨化症
pp.819-822
発行日 1998年6月25日
Published Date 1998/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902476
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抄録:末端肥大症や巨人症における脊椎には,椎体前後径の増大,骨粗鬆化,椎間関節の肥大,脊柱靱帯骨化等の様々な変化を来すことが報告されている.われわれは,末端肥大症に胸腰椎部の黄色靱帯および後縦靱帯骨化,椎間板石灰化,椎間板ヘルニアを合併した極めて稀な1例を経験した.症例は36歳男性で,両下肢脱力感,歩行障害を主訴に来院した.精査の結果,脊髄圧排の主因が,Th10/11高位の椎間板ヘルニアと黄色靱帯骨化,Th11/12高位の黄色靱帯骨化であると診断し,Th10,11の椎弓切除術を施行し,術後短期ではあるものの良好な結果を得た.自験例は,罹病期間が10年以上であることから,HGHの過剰分泌が,脊柱靱帯骨化,椎間板石灰化発生の一因になったものと考えられた.
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