Japanese
English
臨床経験
腰椎骨巨細胞腫の手術経験
Surgical Treatment of Giant Cell Tumor of the Lumbar Spine
夫 徳秀
1
,
谷口 睦
1
,
松本 学
1
,
大塚 誠治
1
,
岩田 康男
1
,
木下 厳太郎
1
,
別所 康生
1
,
佐竹 一彦
1
,
青木 康夫
1
,
圓尾 宗司
1
Tokuhide Fu
1
1兵庫医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Hyogo College of Medicine
キーワード:
骨巨細胞腫
,
giant cell tumor
,
腰椎
,
lumbar vertebrae
,
インストルメンテーション
,
instrumentation
,
カルチトニン
,
calcitonin
Keyword:
骨巨細胞腫
,
giant cell tumor
,
腰椎
,
lumbar vertebrae
,
インストルメンテーション
,
instrumentation
,
カルチトニン
,
calcitonin
pp.1045-1049
発行日 1993年9月25日
Published Date 1993/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901202
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抄録:我々は腰椎に発生した骨巨細胞腫の2例を経験した.[症例1]28歳,女性.第3腰椎骨巨細胞腫.術前にカルチトニン療法,embolization行いL2-L4の金田式前方固定術施行.2期的に後方より片側椎弓切除・腫瘍摘出・後側方固定術を行った.[症例2]48歳,女性.第5腰椎骨巨細胞腫.前方から腫瘍摘出・骨移植術を行い,2期的に後方からL5椎弓切除,腫瘍摘出し,pedicular screwing・後側方固定術を行った.2例共に術後,神経症状は改善し経過良好である.また,カルチトニン投与後の光顕所見で,巨細胞の小型化,核の減少,shadow化,間質の粗造化を認めた.さらに,電顕所見でミトコンドリアの膨化とrough-ER内腔の拡張を認め,カルチトニン投与の効果が示唆された.
前・後方からの腫瘍摘出,充分な骨移植と強固な内固定術の併用により短期間ではあるが,良好な成績が得られた.
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