Japanese
English
論述
骨軟部腫瘍に対する人工膝関節置換術―治療成績とデザインの改良
Total Knee Arthroplasty for Musculoskeletal Tumors
谷川 浩隆
1
,
川口 智義
1
,
松本 誠一
1
,
真鍋 淳
1
,
黒田 浩司
1
Hirotaka Tanikawa
1
1癌研究会附属病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Cancer Institute Hospital
キーワード:
骨軟部腫瘍
,
musculoskeletal tumor
,
人工膝関節置換術
,
total knee arthroplasty
,
人工関節
,
endoprosthesis
Keyword:
骨軟部腫瘍
,
musculoskeletal tumor
,
人工膝関節置換術
,
total knee arthroplasty
,
人工関節
,
endoprosthesis
pp.655-661
発行日 1993年6月25日
Published Date 1993/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901128
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抄録:腫瘍広切術後の人工膝関節置換術は,広範な骨軟部支持組織の欠損を生じ,術後の人工関節のlooseningや折損が生じやすい.これに対し,当科では問題が生じる度にその材質,デザインに改良を加えている.これまで使用した人工関節は①total condylar knee(TCK)型,②セラミックTCK型(後方stabilizer付き),③チタン製TCK型(同上),④西式,⑤ローテーティングヒンジ型,⑥ヒンジ型であった.
人工関節は軽量のチタン製がよく,折損を防止するためにステムの径や基部の曲率半径を大きくすることが重要と考えられた.骨セメントを使用することにより術後早期からの他動運動が可能となり良好なROMが得られた.またcementlessと比べてlooseningも生じにくかった.関節部のデザインは,伸展機構が残る例では西式が.また伸展機構の保存ができない例や脛骨発生例ではヒンジ型がよいと思われた.
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