Japanese
English
臨床経験
急性対麻痺を来した腰椎硬膜外膿瘍の1症例
A Case of Lumbar Epidural Abscess Presenting Acute Paraplegia
甲山 篤
1
,
高松 浩一
1
,
岡本 晃
1
,
河野 久
1
,
河本 晃市
1
,
山田 英嗣
1
Atsushi Kohyama
1
1トヨタ記念病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Toyota Memorial Hospital
キーワード:
脊髄硬膜外膿瘍
,
spinal epidural abscess
,
対麻痺
,
paraplegia
,
MRI
,
黄色ブドウ球菌
,
staphylococcus aureus
Keyword:
脊髄硬膜外膿瘍
,
spinal epidural abscess
,
対麻痺
,
paraplegia
,
MRI
,
黄色ブドウ球菌
,
staphylococcus aureus
pp.193-195
発行日 1992年2月25日
Published Date 1992/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900790
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抄録:本症例は16歳,男子で腰痛・発熱を主訴に来院した.血液検査で炎症反応が強く,強固な腰痛と高度の発熱とともに対麻痺症状も発現した.ミエログラフィーとMRIにて,L2レベルを中心とした脊髄硬膜外膿瘍を認めたために,緊急手術を施行した.L1,L2レベルの傍脊柱筋内と硬膜外腔に膿瘍を認め,L2左椎弓部分切除及び膿瘍を除去した.膿からは黄色ブドウ球菌が同定された.術後の経過は順調で,若干の知覚鈍麻を除いてほとんど回復した.本症は稀な疾患であるが,腰痛・発熱・軽度神経障害を呈する患者では常に念頭におくべき重要な疾患である.
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