Japanese
English
論述
逆行性島状皮弁による手部の再建
Reversed Flow Island Flap Transfer in the Hand
矢島 弘嗣
1
,
玉井 進
1
,
小野 浩史
1
,
稲田 有史
1
,
川西 弘一
1
,
福居 顕宏
2
Hiroshi Yajima
1
1奈良県立医科大学整形外科
2大三輪病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Nara Medical University
キーワード:
逆行性島状皮弁
,
reversed flow island flap
,
前腕皮弁
,
radial forearm flap
,
後骨間皮弁
,
posterior interosseous flap
,
指動脈皮弁
,
digital island flap
,
背側中手動脈皮弁
,
dorsal hand flap
Keyword:
逆行性島状皮弁
,
reversed flow island flap
,
前腕皮弁
,
radial forearm flap
,
後骨間皮弁
,
posterior interosseous flap
,
指動脈皮弁
,
digital island flap
,
背側中手動脈皮弁
,
dorsal hand flap
pp.3-9
発行日 1992年1月25日
Published Date 1992/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900758
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抄録:手の軟部組織欠損に対して,種々の皮弁による再建が報告されているが,最近逆行性島状皮弁による方法が注目されている.なかでも,前腕皮弁,後骨間皮弁,指動脈皮弁,背側中手動脈皮弁が一般的で,われわれも31例に対して施行し,良好な結果を得た.前腕皮弁は手技的に容易で,大きな皮弁がデザインでき,かつ神経,骨,腱などの組織を含めることにより,種々の欠損に対して対処できる.後骨間皮弁は主要動脈を犠牲にすることがなく,幅4cm程度なら一次縫縮が可能で,挙上に少し技術的に困難な面があるが,母指内転拘縮の治療には推奨できる方法である.指動脈皮弁はドナー側に知覚障害を残す症例があるものの,神経の処置等により回避することができ,指先部損傷の再建方法としては非常に有用な方法である.背側中手動脈皮弁は指背側の皮膚欠損に対して適応がある.これら逆行性皮弁を用いることにより種々の手指軟部組織欠損を再建し得た.
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