Japanese
English
臨床経験
小児脛骨遠位骨端線部分閉鎖に対しシリコン板挿入を施行した1例
Operative Treatment of Partial Premature Epiphyseal Closure of Distal Tibia by Bone Bridge Resection and Silicon Plate Insertion
関 敬弘
1
,
須川 勲
1
,
長野 純二
1
,
湊 泉
1
,
小林 良充
1
,
前原 秀夫
1
,
星 亨
1
Seki Takahiro
1
1聖隷浜松病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Seirei Hamamatsu Hospital
キーワード:
小児骨端線部分閉鎖
,
partial premature epiphyseal closure
,
骨性架橋
,
bone bridge
,
シリコン板挿入
,
silicon plate insertion
Keyword:
小児骨端線部分閉鎖
,
partial premature epiphyseal closure
,
骨性架橋
,
bone bridge
,
シリコン板挿入
,
silicon plate insertion
pp.1289-1292
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900467
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抄録:小児脛骨遠位骨端線部分閉鎖により下腿果上部の内反変形を来した1例に,シリコン板を挿入し良好な成績が得られたので報告する.左脛骨内果骨折後に左脛骨遠位骨端線部分閉鎖を来した11歳5カ月女子に対し,骨性架橋を切除しシリコン板を挿入した.その結果,術前の骨端線傾斜角は内反15°であったが,術後1年にて内反0°に矯正され,術後3年2カ月においても再架橋は見られていない.LangenskiöldやBrightの報告によれば,術後の再架橋がそれぞれ11.6%と10%と多く見られ,問題である.そこでPetersonは再架橋防止のために,中間固形挿入物の骨端部分を大きくすることで成長とともに生ずる挿入物の逸脱を防ぐ試みを示している.本症例ではそのような試みはなされなかったが,再架橋は生じなかった.しかし,今後は以上のような試みを行えば,より確実に再架橋を防止できると考えられる.
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