Japanese
English
臨床経験
両側に発生したmeralgia paraestheticaの1症例
A Case of Bilateral Meralgia Paraesthetica
芝 昌彦
1
,
戸田 誠
1
,
橋本 規
1
,
木村 真二
1
,
矢野 悟
1
Masahiko Shiba
1
1加西市立加西病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kasai City Hospital
キーワード:
知覚異常性大腿痛症
,
meralgia paraesthetica
,
外側大腿皮神経
,
lateral femoral cutaneous nerve
,
絞扼性神経障害
,
entrapment neuropathy
Keyword:
知覚異常性大腿痛症
,
meralgia paraesthetica
,
外側大腿皮神経
,
lateral femoral cutaneous nerve
,
絞扼性神経障害
,
entrapment neuropathy
pp.651-654
発行日 1991年5月25日
Published Date 1991/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900355
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抄録:今回我々は,若年女性に発症し,両側性でしかも両側とも手術を要したmeralgia paraestheticaの1症例を経験した.このような例はきわめて稀であると思われるので,若干の文献的考察を加えて報告する.
症例は14歳の女性である.平成元年1月頃より右大腿外側に異常な疼痛を生じるようになった.疼痛のため歩行等が困難となり,保存的治療を開始したが軽快せず,神経剥離術を行った.右外側大腿皮神経は大腿筋膜貫通部で絞扼されていたが,筋膜を充分剥離することによって症状は改善された.同年8月頃より左側にも同様の症状が出現し,保存的治療に抵抗性のため,神経剥離術を施行した.左外側大腿皮神経は本来の部位に存在せず,破格神経支配を呈していた.術後症状は消退している.
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