書評
末梢神経病理—どう作り,どう読み,どう臨床に生かすか
井上 聖啓
1
1福島県立医科大学会津医療センター
pp.1343
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408203153
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2022年,神田隆編集『末梢神経障害——解剖生理から診断,治療,リハビリテーションまで』が医学書院から上梓されました.末梢神経疾患を語る上でその組織学的,病理学的知見は論をまたず極めて大切です.それ故に,前著『末梢神経障害』の中でも15ページを割いてそのエッセンスが記載されていました.今回,この部分が180ページに拡大され1冊の本となりました.題して『末梢神経病理——どう作り,どう読み,どう臨床に生かすか』,著者の膨大な経験と知見に基づいた教科書が生まれました.
「神経生検とはどういうものか」から始まり,標本作成の「手技」,さらに標本作成上の「アーチファクト」,その「正常像」,時に生検時に皮膚,筋まで採取する指南まで含めて,著者自身の生検に対する“考え方と姿勢”がにじみ出る記載に引き込まれます.
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