増大号特集 絶対! 整形外科外傷学
7章 外傷教育
カタバーを用いた手外科&血管マイクロ・外傷整形手術教育
善家 雄吉
1
Yukichi ZENKE
1
1産業医科大学病院救急集中治療科・外傷再建センター
1Trauma Reconstruction Center, University of Occupational and Environmental Health, Japan
pp.723-729
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408203009
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はじめに
運動器外科において,肉眼解剖は非常に重要な役割を占めているが,従来,本邦にて解剖実習体を用いた外科手術手技向上研修(サージカルトレーニング)を行うことは,法的解釈の問題もあり,一般的には実践されてこなかった.しかしながら,その実践に対するガイドライン1)が作成されて以降,本邦でも条件が整えば,実施することが可能になった.当大学においても,2014年度より解剖学教室の協力により,外科系教室連合で実際に献体を用いたサージカルトレーニングや研究を行っており,その環境も徐々に整備されつつある.当整形外科学教室では,これまで計22回のサージカルトレーニングを施行してきた.うち,手外科・外傷分野は8回開催(表1)した実績があり,同分野のプログラムを中心に詳述する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年5月末まで)。
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