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特集 外傷性頚部症候群—診療の最前線
外傷性頚部症候群の裁判事例
Trial Cases for Traumatic Cervical Syndrome
羽成 守
1
Mamoru HANARI
1
1ひびき綜合法律事務所
1Hibiki Sogo Law Office
キーワード:
外傷性頚部症候群
,
traumatic cervical syndrome
,
むち打ち症
,
whiplash disorder
,
裁判例
,
trial case
Keyword:
外傷性頚部症候群
,
traumatic cervical syndrome
,
むち打ち症
,
whiplash disorder
,
裁判例
,
trial case
pp.1349-1353
発行日 2023年11月25日
Published Date 2023/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202822
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外傷性頚部症候群は,1960〜1970年代にかけ,交通事故が増加した際,むち打ち症と呼ばれていた傷病名に対して付けられた病名である.外傷性頚部症候群は医学的他覚性に乏しく,交通事故損害賠償もからみ,ノイローゼなどの精神神経症状や自律神経症状を訴える者も少なくなかった.これに対し,実験や論文などで検証され,発生の機序などが明らかにされ,本症病に関する紛争は収束しつつある.しかし,難治性患者に対し,脳脊髄液減少症,胸郭出口症候群,線維筋痛症といった診断名も出始め,これらが交通事故と相当因果関係があるかが検討されている.
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