Japanese
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誌上シンポジウム 外傷性頚部症候群―最近の進歩
外傷性頚部症候群の治療
Treatment of Whiplash-associated Disorder
田口 敏彦
1
,
村上 英樹
2
Toshihiko Taguchi
1
,
Hideki Murakami
2
1山口大学大学院医学系研究科整形外科学
2金沢大学大学院医学研究科整形外科学
1Department of Orthopaedic Surgery, Yamaguchi Graduate University School of Medicine
2Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
whiplash-associated disorder
,
外傷性頚部症候群
,
treatment
,
治療
,
intervention
,
診療
Keyword:
whiplash-associated disorder
,
外傷性頚部症候群
,
treatment
,
治療
,
intervention
,
診療
pp.1001-1005
発行日 2007年10月25日
Published Date 2007/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101148
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外傷性頚部症候群に対しては,様々な治療法が行われており,いまだ確立されていないのが現状である.本症の多くは適度な期間の鎮痛剤やNSAIDsと適切な経過観察とで対応できるが,慢性化したものでは,治療に難渋することも事実である.本症の治療は様々な治療法を組み合わせて行われていることが多く,個々の治療法の有効性について検討することは非常に困難である.また,本症のように画像所見に乏しく疼痛が主体となる疾患では,EBMを求めるには難しい点も否めない.したがってここに紹介した論文のエビデンスレベルは必ずしも高くはないが,貴重な臨床研究を総括することは日常臨床においても,今後の治療法の進歩においても有用であり意味のあることと考え,外傷性頚部症候群の治療の検討を行った.
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