Japanese
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特集 外傷性頚部症候群—診療の最前線
外傷性頚部症候群と脳脊髄液漏出症の歴史的背景
Historic Background of the Traumatic Cervical Syndrome and Cerebrospinal Fluid Leakage Symptom
山下 仁司
1
Hitoshi YAMASHITA
1
1慶仁会やました整形外科
1Yamashita Orthopaedic Clinic
キーワード:
外傷性頚部症候群
,
traumatic cervical syndrome
,
脳脊髄液漏出症
,
cerebrospinal fluid leak symptom
,
歴史的背景
,
historic background
Keyword:
外傷性頚部症候群
,
traumatic cervical syndrome
,
脳脊髄液漏出症
,
cerebrospinal fluid leak symptom
,
歴史的背景
,
historic background
pp.1303-1310
発行日 2023年11月25日
Published Date 2023/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202817
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自動車事故などで頚部へ受傷したあとに,画像上異常を認めないにもかかわらず,長期間にわたって頚部痛や肩こりなどの症状が続く事実があり,「むち打ち損傷」とも呼ばれたが,さまざまな外力によって発生した多様な頚部愁訴を包含する症候群として「外傷性頚部症候群」とされることが多い.低髄液圧がさまざまな愁訴と関連するとする考えにより歴史的にさまざまな呼び方がされた後「脳脊髄液漏出症」として診療指針の発刊に至った.しかし「外傷性脳脊髄液漏出症」という疾患が存在するのかも含め,その病態については今も解明したとはいえない.
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