増大号特集 できる整形外科医になる! 臨床力UP,整形外科診療のコツとエッセンス
1章 診断
—覚えておくとよい—整形外科医も遭遇する脳神経内科疾患
園生 雅弘
1
Masahiro SONOO
1
1帝京大学脳神経内科
1Department of Neurology, Teikyo University School of Medicine
pp.511-516
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202631
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●筋萎縮性側索硬化症(ALS)で脊椎手術を行うと進行を促進する可能性がある.臨床症候,とりわけ筋力低下分布の十分な検討が鑑別診断に役立つ.
●大脳皮質基底核症候群(CBS)は,myelopathy handそっくりの症候を来すので,頚椎症性脊髄症と間違えられやすい.
●多巣性運動ニューロパチー,Sjögren症候群に伴う後根神経節炎も頚椎症の鑑別疾患となる.
●機能性神経障害(FND,ヒステリー)も整形外科に多く受診していると推測される.陽性徴候からの早期の積極診断が望まれる.
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