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特集 大腿骨近位部骨折—最新トレンドとエキスパートの治療法
転子部骨折
転子部骨折術後合併症に対する治療—カットアウト・偽関節・感染のサルベージ
Operative Treatment for Postoperative Complications of Trochanteric Fractures of the Femur
野田 知之
1,2
Tomoyuki NODA
1,2
1川崎医科大学運動器外傷・再建整形外科学教室
2川崎医科大学総合医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery and Traumatology, Kawasaki Medical School
2Department of Orthopaedic Surgery and Traumatology, Kawasaki Medical School General Medical Center
キーワード:
大腿骨転子部骨折
,
intertrochanteric fracture of the femur
,
合併症
,
complication
,
救済手術
,
salvage surgery
Keyword:
大腿骨転子部骨折
,
intertrochanteric fracture of the femur
,
合併症
,
complication
,
救済手術
,
salvage surgery
pp.1467-1474
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202512
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大腿骨転子部骨折治療の代表的な術後合併症である①カットアウト,②偽関節,③感染に対する処置や救済手術について述べる.偽関節とカットアウトはそれぞれ関連しており,ラグスクリューやブレード周囲を中心とした骨頭内や大腿骨近位部の骨欠損を詳細に評価して治療計画を立案・遂行する必要がある.多くの症例で高度な人工物置換術が適応となるが,偽関節例では再骨接合が適応となる症例もあり,その手技にも精通する必要がある.感染に対しては躊躇せず検体の採取と洗浄,デブリドマン,抗菌薬局所投与(抗菌薬含有セメントビーズ留置やCLAPなど)を行い,安定したインプラントであればまず温存を試みる.
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