Japanese
English
特集 脊椎転移の治療 最前線
脊椎転移診療における全身薬物療法の位置づけ
Systemic Anti-cancer Therapy in the Treatment of Spinal Metastases
下井 辰徳
1
Tatsunori SHIMOI
1
1国立がん研究センター中央病院腫瘍内科
1Department of Medical Oncology, National Cancer Center Hospital
キーワード:
抗がん薬治療
,
cytotoxic chemotherapy
,
分子標的治療
,
molecular targeted therapy
,
ゲノム医療
,
cancer genomic medicine
Keyword:
抗がん薬治療
,
cytotoxic chemotherapy
,
分子標的治療
,
molecular targeted therapy
,
ゲノム医療
,
cancer genomic medicine
pp.1239-1248
発行日 2021年10月25日
Published Date 2021/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202157
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すべての悪性腫瘍症例の約10%が症候性脊椎転移を発症するとされるが,しばしば,骨転移に対しては初回治療として局所治療を優先するか,全身薬物療法から開始するかは議論のポイントとなる.近年のがん薬物療法の発展に伴い,がん種によっては8割以上の奏効割合が期待できる治療薬もあり,一方で,奏効に入るまでの期間は,治療内容によって1.5〜3カ月程度を要するものまでさまざまである.本稿では,骨転移を起こしやすい5つのがん種とその初回薬物療法の違いを概説し,がん種ごとの全身薬物療法の有効性を明確化することで,最適な脊椎転移治療を検討する一助としたい.
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