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English
特集 女性アスリートの運動器障害—悩みに答える
女性アスリートのスポーツ外傷障害と骨格構造
Sports Injuries in Female Athletes and the Sex-associated Differences in the Bone Morphology
野崎 修平
1
Shuhei NOZAKI
1
1東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻
1Department of Biological Sciences, Graduate School of Science, The University of Tokyo
キーワード:
足根骨
,
tarsal bones
,
形態
,
morphology
,
性差
,
sex-associated difference
Keyword:
足根骨
,
tarsal bones
,
形態
,
morphology
,
性差
,
sex-associated difference
pp.1317-1320
発行日 2020年12月25日
Published Date 2020/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201863
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前十字靱帯損傷が女性アスリートにおいて高い発生率を示す機序には,ホルモン要因,骨形態を含む解剖学的要因,動的課題における膝外反・回旋運動を含む生体力学的要因が関連する.近年,足部内に位置する距骨下関節を起点に膝関節を構成する脛骨の回旋運動が生成される一連の骨動態が解明され,この距骨下関節を構成する骨形態には性差が実在すると報告された.本稿では,距骨下関節の運動生成に寄与する踵骨・距骨の骨格形態における性差を解説し,これらの骨形態変異が足部−下腿の運動連鎖に及ぼす影響に関する推察を提示する.
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