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特集 各種骨盤骨切り術とそのメリット
寛骨臼移動術の特徴とそのメリット
Characteristics of Transposition Osteotomy of the Acetabulum and Its Technical Merit
本村 悟朗
1
,
中島 康晴
1
Goro MOTOMURA
1
,
Yasuharu NAKASHIMA
1
1九州大学大学院医学研究院整形外科教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyushu University
キーワード:
lateral approach
,
osteotomy of the greater trochanter
,
transposition
Keyword:
lateral approach
,
osteotomy of the greater trochanter
,
transposition
pp.689-692
発行日 2020年6月25日
Published Date 2020/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201718
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寛骨臼移動術(transposition osteotomy of the acetabulum:TOA)は1956年に西尾によって考案された骨盤骨切り術であり,寛骨臼を外側から掘り出し回転移動させる術式である.原法では大転子の切離を行い腸骨外板を露出させることにより,良好な視野の下で骨切りすることが可能となり,骨切り後の回転移動も行いやすくなる.大転子切離を行うことで得られるメリットがある一方で,術後は大転子部の骨癒合も考慮した後療法が必要である.そこで,2011年から大転子切離を行わずに関節の前後方向から腸骨外板の骨切りを行うことを試み,現在は標準術式として行っている.
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