増大号特集 臨床整形超音波学—エコー新時代、到来。
4 マスターへの道〈神経をセメる〉
—column—プレゼンの極意
髙橋 周
1
1東あおば整形外科
pp.619-620
発行日 2020年5月25日
Published Date 2020/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201699
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学会や講習会などの会場内で退屈そうにスマホを操作していたり,居眠りをしている聴衆を多く見かけます.内容がよくても,聞き手の興味をそそらないプレゼンが招く結果です.学生時代を思い出してみましょう.どのくらいの講義に「ワクワク」して出席したでしょう? 多くの講義は「ワクワク」感ではなく,出席を取るからなどの義務感だったのではないでしょうか(少なくとも,不真面目な自分はそうでした).ほとんどの聴衆はあなたの(私の)プレゼンに興味を持っていません.プレゼンに興味を持っていない聴衆にどうやって聞いてもらうか,3つの工夫が必要です.
工夫の1つ目は,「情熱」です.プレゼンは論文では伝わらない情熱(ワクワク感)をライブで伝えることができます.聴衆を納得させる「情熱」を持つことが大切です.私は,大学病院,公的病院に勤務後,8年前に開業しました.開業前はいわゆる学会発表や教育研修講演などのプレゼンを行っていましたが,開業後は運動器エコーの普及のために“運動器エコー技塾”と称した講演(セミナー)を年間10数回,全国各地で行っています.今までの延べ参加人数は1,700名を越えました.私が“運動器エコー技塾”で行うプレゼンに対する「情熱」は,「はじめてエコーで運動器を診た頃のワクワク感をみんなに知って欲しい&運動器エコーを広めたい!」という思いです.
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