増大号特集 臨床整形超音波学—エコー新時代、到来。
3 ネクストステップ〈慣れてきたら困ること〉
—column—マイエコー,買っちゃいました—是非マイエコーを持ちましょう
勝谷 洋文
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1戸塚共立第2病院 整形外科
pp.556
発行日 2020年5月25日
Published Date 2020/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201684
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スポーツドクターを志し実際に現場に出てみたが,現場でできることがあまりにも少なく,やり甲斐を見出せなかったりする.そのような経験をされた先生も少なくないのではないでしょうか.実際ドクターとして現場でできることは限られており,私も同じような葛藤を抱いていました.何か現場でできることを増やしたいと考えたときに,エコーならいろいろできるのではないかと考えました.病院にあるエコーは時々使っていましたが,外に持ち出すことはできないし,画質も良くなかったので…マイエコー買っちゃいました!
エコーを購入してからは,現場でできることが増え充実した活動ができています.試合や遠征中に選手が怪我をした際,そのまま参加させていいのか病院受診させるべきなのか判断することがあります.今までは圧痛などの局所所見で判断していましたが,エコーがあれば非侵襲的に簡便にある程度の判断ができます.表在に近い部位であれば骨折の有無も判断できます.また客観的画像として健側とその場で差異を比較し見せることができますので,選手本人やコーチングスタッフへの説得力も上がります.エコーを使用していると,興味を持った他の選手が自分も見てくれと寄って来ることも多く,今まで以上にコミュニケーションがとれます.
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