Japanese
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誌上シンポジウム 腰椎前方アプローチ—その光と影
血管の処理にこだわる—腰椎前方アプローチ
Anterior Lumbar Interbody Fusion (ALIF) for the Management of Lumbar Degenerative Lesion
竹内 一裕
1
,
篠原 健介
1
,
荒瀧 慎也
1
,
中原 進之介
1
Kazuhiro TAKEUCHI
1
,
Kensuke SHINOHARA
1
,
Shinya ARATAKI
1
,
Shinnosuke NAKAHARA
1
1国立病院機構岡山医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Hospital Organization, Okayama Medical Center
キーワード:
低侵襲手術
,
minimally invasive surgery
,
腰椎前方椎体間固定術
,
anterior lumbar interbody fusion
,
ALIF
Keyword:
低侵襲手術
,
minimally invasive surgery
,
腰椎前方椎体間固定術
,
anterior lumbar interbody fusion
,
ALIF
pp.1117-1125
発行日 2019年11月25日
Published Date 2019/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201509
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腰椎前方アプローチは,腹壁筋層を鈍的に進入する筋間アプローチであり,傍脊柱筋の侵襲を避けることのできる低侵襲手技である.昨今の腰椎側方進入の人気の高まりは,前方法の矯正力および低侵襲性を再認識させることとなったが,前方アクセス特有の危険性(血管,臓器損傷や矯正損失・骨癒合不全など)も報告されている.それら危険性の中で,血管損傷は最も重篤なものであり,まさしく「血管を制する者は,前方を制す」である.
本稿では,前方手技の“光”として,前方アプローチの恩恵を最も享受できる前方単独固定手技(後方固定の追加は必要ない)を取り上げた.また,“影”として,最も注意すべき血管の処理を,分節血管および大血管についてご紹介した.
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