Japanese
English
誌上シンポジウム パーキンソン病と疼痛
—パーキンソン病と腰痛—腰椎の手術—適応と課題
Lumbar Surgery in Patients with Parkinson's Disease
中川 幸洋
1
,
𠮷田 宗人
2,3
Yukihiro NAKAGAWA
1
,
Munehito YOSHIDA
2,3
1和歌山県立医科大学整形外科学講座
2和歌山県立医科大学
3角谷整形外科病院
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakayama Medical University
キーワード:
パーキンソン病
,
Parkinson's disease
,
脊椎手術
,
spine surgery
,
低侵襲脊椎手術
,
minimally invasive spine surgery
Keyword:
パーキンソン病
,
Parkinson's disease
,
脊椎手術
,
spine surgery
,
低侵襲脊椎手術
,
minimally invasive spine surgery
pp.869-874
発行日 2017年9月25日
Published Date 2017/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200908
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パーキンソン病患者では,腰痛やcamptocormiaをはじめとした姿勢不良がしばしば問題となる.また,腰椎に関しては,腰部脊柱管狭窄症や腰椎すべり症を合併することも多く,除圧手術や固定手術を行う機会もあるが,手術適応に関しては病態を十分に把握して適切な方法を選択することが重要である.すなわち,脊椎手術には除圧,固定,変形矯正(固定)といった手技を単独もしくは組み合わせて行うことが多いが,いずれの方法においてもパーキンソン病患者では再手術率が高く,インプラントを用いた手術では不具合が高率に発症するという事実を念頭に置かねばならない.固定や矯正の適応は慎重に行い,可能な限り低侵襲治療で対応する必要がある.
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