視座
点字開発者ルイ・ブライユに学ぶ
金子 和夫
1
Kazuo KANEKO
1
1順天堂大学医学部整形外科学講座
pp.419-420
発行日 2017年5月25日
Published Date 2017/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200809
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パラリンピックで視聴覚障害者が行うスポーツは団体では5人制サッカー,ゴールボールが,個人では水泳・柔道・自転車・ボート・カヌーやトライアスロンまで参加対象となっている.トライアスロンに至っては,健常者と障害者が同じレースで競い合う場合もある.なかでもリオパラリンピックで初めて実施された視覚障害者マラソンで,3時間6分52秒の記録で銀メダルに輝いた道下美里選手には驚かされた.リオパラリンピックでの視覚障害者たちの活躍は鮮明な印象を残した.
少し整形外科から離れて,点字について述べようと思う.現在世界中で用いられているのはBraille 6点式点字法で,フランス人のLouis Braille(ルイ・ブライユ,1809〜1852)が16歳(1825年)で考案した点字法である(日本ではまだ江戸時代末期!).
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