視座
保険診療,どこまで意識されていますか?
渡辺 雅彦
1
Masahiko WATANABE
1
1東海大学医学部外科学系整形外科学
pp.895
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200643
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「レントゲン撮っているのに,病名ないぞ!」と医長の先生に叱られて,私をはじめ多くの若い先生が保険診療の存在を意識していったことだと思います.しかしながら,日々の診療と学問に追われ,レセプトチェックの際に査定されない病名を登録するところまでで,多くの勤務医の保険診療に対する興味も知識も終わっているのが現状でしょう.
かく言う私も,最近になり徐々に必要に迫られて勉強しはじめた次第です.今,この拙文をお読みいただいている先生の何割の方が“DPC(診断群分類別包括評価)は何の略?”に答えられるでしょうか.答えはDiagnosis Procedure Combinationなのですが,診断名があって,次に必要とされた手術・処置と組み合わせて包括評価部分の診療報酬を決定する仕組みで,まさに皆さんがチェックされているDPCツリー図そのものです.
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