Japanese
English
症例報告
幼児に発症した距骨骨軟骨損傷の1例
An Infant with Osteochondral Lesion of the Talus : Case Report
羽田 勝
1
,
宇佐見 則夫
2
,
森 武男
1
,
池上 博泰
1
,
武者 芳朗
1
,
金子 卓男
1
Masaru HADA
1
,
Norio USAMI
2
,
Takeo MORI
1
,
Hiroyasu IKEGAMI
1
,
Yoshiro MUSYA
1
,
Takao KANEKO
1
1東邦大学医学部整形外科学講座(大橋)
2うさみ整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery (Ohashi), School of Medicine, Toho University
2Usami Orthopaedic Clinic
キーワード:
距骨骨軟骨損傷
,
osteochondral lesion of the talus
,
幼児
,
infant
Keyword:
距骨骨軟骨損傷
,
osteochondral lesion of the talus
,
幼児
,
infant
pp.485-488
発行日 2015年5月25日
Published Date 2015/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200221
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患児は5歳の女児で,主訴は左足関節痛であった.明らかな外傷の既往はなく,また身体所見でも異常は認めなかった.X線像では,距骨滑車内側前方に骨透亮像を認め,MRIでは同部位にT1強調像では低信号,T2強調像では低信号と高信号が混在した像を呈していた.関節鏡下で生検を施行し,術中採取した組織は,異型細胞や炎症細胞の増殖は認めなかったため,距骨骨軟骨損傷と診断した.その後,経過観察していたが,疼痛が改善されなかったため,関節鏡下で骨髄刺激法を行った.症状は軽快し,現在も症状の再燃はなく経過良好であった.
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