連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・11
肘部(2)
井上 篤
1
,
帖佐 悦男
1
1宮崎大学医学部整形外科
pp.843-846
発行日 2011年9月25日
Published Date 2011/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102106
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診断のポイント
本例は野球による肘関節障害である.診断のポイントは,まずは,問診による詳細な病歴や自覚症状(安静時痛の有無や特定動作時痛など)の聴取である.ついで,腫脹の有無やアライメント異常(外反肘や伸展障害など),動作時またはストレッチ時痛などをチェックする.局所の圧痛を調べる場合は,患者の訴えた疼痛部位を最後に診察することで,他の所見や異常部位の見逃しなどが起こらないようにする.ついで,画像検査として単純X線から超音波,CT,MRI検査などを実施することで鑑別診断を行う.
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