Japanese
English
誌上シンポジウム 四肢のしびれ感
圧迫性脊椎脊髄疾患や四肢切断術後の遺残性しびれの治療
Treatment for Numbness Caused by Compressive Spine and Spinal Cord Diseases and Amputation of Extremities
大谷 晃司
1
,
菊地 臣一
1
,
紺野 愼一
1
Koji Otani
1
,
Shin-ichi Kikuchi
1
,
Shin-ichi Konno
1
1福島県立医科大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Fukushima Medical University School of Medicine
キーワード:
しびれ
,
numbness
,
腰部脊柱管狭窄
,
lumbar spinal canal stenosis
,
圧迫性脊髄症
,
compressive myelopathy
Keyword:
しびれ
,
numbness
,
腰部脊柱管狭窄
,
lumbar spinal canal stenosis
,
圧迫性脊髄症
,
compressive myelopathy
pp.689-693
発行日 2010年8月25日
Published Date 2010/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101774
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しびれの治療戦略を考えるうえで,病態に即した治療法を選択することが重要である.特に何らかの刺激がなくてもビリビリするような異常感覚を主体とする“しびれ”は,痛みの実験モデルで考えると,炎症性疼痛や神経因性疼痛の特徴と重なると思われる.一方,“しびれ”を扱ううえで,留意しなければならない点は,しびれ自体,しびれに伴う機能障害,あるいはしびれの治療に対する満足度の判定や判断は,患者自身にゆだねられていることである.すなわち,しびれに関する訴えには,身体の解剖学的異常に伴う障害である身体的因子以外が関与する可能性があることを忘れてはならない.
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