書評
『研修医のための整形外科診療「これだけは!」』―高橋正明(編)
河野 友祐
1
1済生会宇都宮病院・整形外科学
pp.943
発行日 2009年9月25日
Published Date 2009/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101596
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私が高橋正明先生に初めてお会いしたのは研修医2年目のときでした.3年目以降の研修について,研修先はおろか専門科に関しても決められず迷っていた私を,とても熱心に,優しく誘ってくださいました.整形外科医として高橋先生の下で研修をスタートしてしばらくの時間がたったころ,先輩の先生方が雑誌『臨床整形外科』に連載を執筆されることになり,夜遅くまで原稿の準備をされる姿を目にしておりました.われわれ後輩医師への指導の後,連載を読むであろうたくさんの若手医師に,少しでもわかりやすく説明をするために丁寧に時間をかけて作業をされていた姿を今でも鮮明に覚えています.
当時の整形外科医は高橋先生を部長とする7人.高橋先生の座右の銘(?)である「愛とチームワーク」をモットーに,緊張感の中にも和やかな雰囲気のある職場でした.高橋先生をはじめ,照屋徹先生,林俊吉先生に,当時整形外科医になりたての私は手術室や外来で,時にはお酒を交えながらたくさんのことを教わりました.その内容がこの本の中にびっしり詰め込まれています.
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