Japanese
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誌上シンポジウム 手・肘関節鏡手術の現況と展望
三角線維軟骨複合体尺側部損傷に対するoutside-in手技による関節鏡視下縫合術
Arthroscopic Repair for Ulnar Peripheral Triangular Fibrocartilage Complex (TFCC) Tears Using Outside-in Technique
恵木 丈
1
Takeshi Egi
1
1大阪労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Rosai Hospital
キーワード:
関節鏡
,
arthroscopy
,
三角線維軟骨複合体
,
triangular fibrocartilage complex
,
手関節
,
wrist
Keyword:
関節鏡
,
arthroscopy
,
三角線維軟骨複合体
,
triangular fibrocartilage complex
,
手関節
,
wrist
pp.417-422
発行日 2008年5月25日
Published Date 2008/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101278
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三角線維軟骨複合体(以下TFCC)は遠位橈尺関節の安定性に寄与する構造体であり,特に靱帯成分である深層が重要である.その収束部であるTFCC尺側部断裂を放置すると遠位橈尺関節不安定性を惹起するので,縫合によって早期に安定化するべきである.理学所見と画像所見から診断を行い,鏡視所見で確定診断を行う.縫合法はoutside-in手技による関節鏡視下縫合術を行い,TFCC付着部をfoveaに誘導するよう縫合針の刺入位置に留意する.術後平均9カ月の経過観察期間では良好な成績を獲得した.最近は遠位橈尺関節(DRUJ)鏡により正確な診断が可能となっており,今後の展開が期待される.
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