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誌上シンポジウム 骨折治療の最新知見―小侵襲骨接合術とNavigation system
上肢変形治癒骨折に対するコンピュータ支援三次元矯正手術
Computer-assisted 3D Corrective Osteotomy for Malunited Fractures in Upper Limb
香月 憲一
1
,
米田 昌弘
1
,
佐々木 康介
1
,
高岡 邦夫
1
Kenichi Kazuki
1
,
Masahiro Yoneda
1
,
Kouske Sasaki
1
,
Kunio Takaoka
1
1大阪市立大学大学院医学研究科整形外科学
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City University Graduate School of Medicine
キーワード:
コンピュータ支援手術
,
computer-assisted surgery
,
変形治癒骨折
,
malunited fractures
,
矯正骨切り術
,
corrective osteotomy
Keyword:
コンピュータ支援手術
,
computer-assisted surgery
,
変形治癒骨折
,
malunited fractures
,
矯正骨切り術
,
corrective osteotomy
pp.885-892
発行日 2007年9月25日
Published Date 2007/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101129
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CT検査機器,コンピュータやソフトの開発,進歩により三次元画像のイメージングが可能となり,変形治癒骨折に対するコンピュータ支援三次元矯正手術が可能となってきた.当教室では市販のソフトであるMagics®とMimics®(ともにMaterialise Japan社製)を用いた三次元シミュレーションと実物大立体模型による術前計画を行い,三次元的に正確な矯正手術を行うためのシステム開発を行っている.これまで上肢変形治癒骨折22症例に応用し,良好な成績を得た.本方法は正確な術前計画が行えるだけでなく,患者や家族への説明が容易であり,医学生や研修医への教育上有用など多くの利点がある.問題点として,設備にかかるコスト,計画通りの正確な手術を行うための何らかのナビゲーションシステムが必要などの点がある.これらの問題点を克服し,さらに開発が進めば,低コストで正確な矯正手術が行える有用な治療手段になる可能性を持っている.
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