連載 医者も知りたい【医者のはなし】 18
日本赤十字創始者 佐野常民(1822-1902) その3
木村 專太郎
1,2
Sentaro Kimura
1,2
1木村専太郎クリニック
2日本医史学会
pp.34-36
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100006
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■はじめに
前回(40巻10号,12号)では,慶応3(1867)年,佐野常民が45歳のときパリ万博に佐賀藩代表として派遣され,そこで欧州にはすでに国際赤十字社が組織されていることを知り,パリ万博が終了して,ロンドンに滞在しているときに,戌辰の役の知らせを受けて,急遽帰国するところまでを述べた.
今回は,ウィーン万博日本代表副総裁となり,帰国後,明治10年の西南の役のときに,熊本で「博愛社」を結成し,野戦病院を建設して,両軍の戦傷者の救済にあたった,常民の活躍を述べたい.
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