特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
10.その他
乳房温存手術における乳腺実質の縫合
三瀬 圭一
1
,
児玉 宏
1
Keiichi MISE
1
1乳腺クリニック児玉外科
pp.352-354
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903417
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はじめに
今日,乳癌に対する標準手術術式は縮小傾向にあり,定型的乳房切除術から胸筋温存乳房切除術1)へと移行し,さらに乳房温存療法2)の普及も着実に進んでいる.乳房温存療法を施行するに当たって留意すべき点は,乳房切除術と同等の治療成績を得ることと,同時に乳癌患者のquality oflife,ことに美容上の要因を高めることである.したがって,乳房温存手術施行時には美しい乳房を残すように十分に配慮し,手術手技上の工夫を凝らす必要がある.美容上の要因を考慮した乳腺円状部分切除術2)施行時における乳腺欠損部補填,および乳腺実質縫合の実際を紹介する.
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