特集 肛門疾患診断・治療のノウハウ
〔座談会〕肛門疾患day surgeryの実際
岩垂 純一
1
,
石山 勇司
2
,
松田 直樹
3
,
坂田 寛人
4
1社会保険中央総合病院大腸肛門病センター
2札幌いしやま病院
3松田肛門科医院
4坂田肛門科医院
pp.1027-1037
発行日 1998年8月20日
Published Date 1998/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903254
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岩垂(司会)本日はお忙しいところをお集まりいただきましてありがとうございます.「肛門疾患day surgeryの実際」というテーマでお話ししていただきたいと思います.
初めに,day surgeryというのは特に目新しいことではなく,無床診療所の肛門科の先生のところではday surgeryは日常行われてきたわけです.最近時代の要請といいますか,経済情勢が非常に厳しくなり,良性疾患である肛門の手術のために患者が長い期間勤務を休むことに対して抵抗感があります.それから,医療情勢も厳しくなって,医療費の削減という状況,すなわち出来高払いから,包括化,定額制の方向に向かっていく傾向があります.今年4月の診療報酬の改定で,痔核手術に対して日帰り手術の点数が1,000点加算されるようになり,いよいよ肛門疾患に対するday surgeryが広まっていくのではないかと考えます.
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