Japanese
English
臨床報告・1
遺伝性球状赤血球症に対して腹腔鏡下胆摘,総胆管結石切石術,脾摘を施行した1例
A case of hereditary spherocytosis treated by laparoscopic surgery:cholecystectomy, choledocholithotomy and splenectomy
川辺 昭浩
1
,
吉田 雅行
1
,
小林 利彦
1
,
礒垣 淳
1
,
伴 覚
1
,
数井 暉久
1
,
木村 泰三
2
Akihiro KAWABE
1
1浜松医科大学第1外科
2富士宮市立病院外科
キーワード:
遺伝性球状赤血球症
,
胆石総胆管結石症
,
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
腹腔鏡下脾臓摘出術
Keyword:
遺伝性球状赤血球症
,
胆石総胆管結石症
,
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
腹腔鏡下脾臓摘出術
pp.793-796
発行日 1998年6月20日
Published Date 1998/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903215
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はじめに
遺伝性球状赤血球症(hereditary sphero-cytosis:以下,HS)は溶血性貧血,黄疸,脾腫を主症状とする先天性疾患であり,治療法としては脾臓摘出術が有効とされている.また,本疾患は高頻度に胆石を合併することが知られており,近年,腹腔鏡下胆嚢摘出術(laparoscopic cholecys-tectomy:以下,LC)が施行された症例の報告も散見する1〜3).
今回筆者らはHSに胆石・総胆管結石を合併した症例に対して,腹腔鏡下に胆嚢摘出術と総胆管結石切石術および脾臓摘出術を一期的に行い,良好な成績を得たので報告する.
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