Japanese
English
臨床報告
TAE後に発症した急性気腫性胆嚢炎の1例
A case of acute emphysematous cholecystitis after treatment of transcatheter arterial embolization
瀧川 利幸
1
,
一志 毅
1
,
根岸 京田
1
,
山本 英司
1
,
高岡 和彦
1
,
赤星 良
1
Toshiyuki TAKIKAWA
1
1東京健生病院外科
キーワード:
急性気腫性胆嚢炎
,
肝動脈塞栓術
Keyword:
急性気腫性胆嚢炎
,
肝動脈塞栓術
pp.1615-1618
発行日 1993年12月20日
Published Date 1993/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901451
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はじめに
急性気腫性胆嚢炎は,胆嚢内,胆嚢壁内,胆嚢周囲組織内にガスが認められる特異的な急性胆嚢炎である.従来,比較的まれな疾患と考えられていたが,近年報告例が増加しており,藤岡ら1)は本邦報告95例の検討を行っている.しかし,肝動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization,以下TAE)施行後に発症した本疾患の報告は少なく,検索し得た範囲での本邦報告例は,自験例を含めて3例に過ぎない2,3).
今回われわれは,TAE後に発症し,胆嚢外瘻造設術を行うも治癒せず,最終的に胆嚢摘出術にて治癒した急性気腫性胆嚢炎の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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