特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅴ.肛門部
9.直腸異物
原 宏介
1
1焼津市立総合病院外科
pp.164-166
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901344
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日常の診療で比較的多くみられる上部消化管(食道,胃など)の異物に比べると,直腸異物はきわめてまれな疾患である.しかし,本疾患の特徴として異物の侵入経路がいくつかあり,異物の種類もきわめて多彩なため,治療法にも様々な工夫を必要とする(表).治療法は経肛門的摘出を原則とするが,無理をすると腸管壁を損傷する危険のある場合や,すでに穿孔性腹膜炎を起こしている場合には開腹手術が適応となる.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.