Japanese
English
臨床報告
高ガストリン血症を伴った多発性十二指腸カルチノイドの1例
Multiple duodenal carcinoids associated with hypergastrinemia:a case report
田山 光介
1
,
青山 祐子
1
,
孝冨士 喜久生
1
,
山下 裕一
1
,
武田 仁良
1
,
掛川 暉夫
1
Kosuke TAYAMA
1
1久留米大学第1外科
pp.1089-1092
発行日 1992年8月20日
Published Date 1992/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900872
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はじめに
消化管カルチノイドはすでに多くの報告があり,なかでも直腸および胃に発生する頻度が高いとされている.一方,十二指腸発生頻度は4.5%と少ないが,近年の上部消化管疾患診断の進歩に伴い,十二指腸カルチノイドの報告1〜5)も増加しつつある.
今回われわれは,吻合部潰瘍を伴うガストリン産生多発性十二指腸カルチノイドと,膵鈎部に膵癌を併存したきわめて稀な症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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