Japanese
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臨床報告
バイオポンプを使用した門脈合併膵頭十二指腸切除術の1例
Veno-venous bypass with Bio-pump® in a pancreatoduodenectomy with portal vein resection
松井 直樹
1
,
木村 泰三
1
,
吉田 雅行
1
,
桜町 俊二
1
,
滝浪 實
1
,
原田 幸雄
1
Naoki MATSUI
1
1浜松医科大学第1外科
pp.667-671
発行日 1992年5月20日
Published Date 1992/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900802
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はじめに
膵頭十二指腸切除術における門脈合併切除例の増加により,門脈遮断による腸管血流の鬱滞や,阻血性肝細胞障害がしばしば問題となる.このため,これまでに様々なバイパス法が考案されている.また肝臓移植手術では,無肝期の門脈血,下大静脈血をBiomedicus centrifugal pump(以下バイオポンプ)を用いて能動バイパスし良好な結果を得たとの報告がある.
今回,われわれはバイオポンプを用いて体外循環回路を作成,門脈合併膵頭十二指腸切除術を施行したので報告する.
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