特集 外科医が担う緩和治療
扉
pp.1145
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213845
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癌が必ず治る病気にならない限り,緩和医療は癌患者さんの治療過程において極めて重要なパーツである.わが国の病院で日常的に緩和医療に取り組む医師は外科医であるケースが多い.外科医の忙しさを考えると多くを望まれても困る側面もあるが,それでもどうしても備えておくべき知識,スキルは存在し,それがないと読者諸氏がせっかく身につけた手術の腕が患者さんの満足度に繋がらないことがある.さらに,緩和手術は外科医にしかできない治療手段であり,その手順,適応,有効性,限界についてはしっかりと把握しておく必要がある.本特集は緩和医療のすべてを網羅するものではないが,読者の方々にはまず総論を通読したうえで,侵襲的な治療を考慮する際には各論を読んで,今一度その適応を確認していただきたい.
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