Japanese
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特集 消化器外科手術 助手の極意—開腹からロボット手術まで
上部消化管領域
胸腔鏡下食道切除術における助手の極意
Tips and pitfalls of surgical assistance in thoracoscopic esophagectomy for esophageal carcinoma
川久保 博文
1
,
松田 諭
1
,
真柳 修平
1
,
入野 誠之
1
,
北川 雄光
1
Hirohumi KAWAKUBO
1
1慶應義塾大学医学部一般・消化器外科
キーワード:
胸腔鏡下食道術
,
助手
,
低侵襲手術
,
ハイブリッド体位
Keyword:
胸腔鏡下食道術
,
助手
,
低侵襲手術
,
ハイブリッド体位
pp.1276-1282
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213175
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【ポイント】
◆胸腔鏡下食道切除術において重要なのは,手術,助手,スコピストの共通した認識であり,そのために各施設における手技の標準化が必要である.
◆助手は適度なテンションでカウンタートラクションをかける.常に術野をdryに保つことが重要であり,術野展開をしながら,出血を適宜吸引する.
◆No. 106recRの郭清では,助手は吸引管や鉗子で右鎖骨下動脈を圧排して視野展開をし,術者がエネルギーデバイスを使用する際には,反回神経に熱が伝わらないように,神経を守る役割をする.
◆No. 106recLの郭清では,助手の展開が特に重要である.吸引管で気管膜様部右縁と右気管支を腹側に押すことで気管を転がし,左反回神経リンパ節の腹側,気管左壁腹側の視野を展開する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2023年11月末まで)。
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