増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル
Ⅱ章 併存症をもつ患者の評価とその術前・術後管理
心疾患
高血圧
近田 正英
1
Masahide CHIKADA
1
1聖マリアンナ医科大学心臓血管外科
pp.50-51
発行日 2019年10月22日
Published Date 2019/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212653
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
術前評価
●高血圧は,本邦を含めた世界のガイドラインで,収縮期血圧140 mmHg以上,拡張期血圧90 mmHg以上と定義されている.至適血圧といわれる収縮期血圧120 mmHg未満,拡張期血圧80 mmHg未満を超えて血圧が上昇するほど心筋梗塞,脳卒中,慢性腎臓病などの罹患リスクと死亡リスクが高くなる.
●高血圧を呈する患者では,まず一般的な検査として,血液生化学検査で糖尿病,高脂血症,高尿酸血症,腎機能障害を精査する.次に,胸部X線写真,心電図で大動脈疾患,心筋梗塞,不整脈の有無を検索する.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.