ひとやすみ・161
大学病院における献血
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.302
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211966
- 販売していません
- 文献概要
少子高齢社会の進展に伴い献血者は減少し,無関心な若者も多い.一方,医療従事者は増加しつつあり,血液の重要性を最も認識している.しかしながら大学病院をはじめとした医療施設における献血は,全国的に低迷を極めている.
東北大学病院では従来から献血者数が低迷し,さらには献血バスの駐車スペースの確保が困難という理由で,献血が行われていなかった.しかし県内血液供給量の4分の1を占め,4,000名以上もの職員数を有する最大の医療施設である.そこで懇意の病院長に依頼し,献血場所を隣接する歯学部構内に設定し,また各診療科や病棟から最低1名の献血者を募り,定まった時刻に献血するという病院長通達を出していただいた.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.