文献抄録
乳癌補助療法に対する全国計画(NSABP)の病理組織学所見に関する報告—エストロゲンレセプターとプロゲステロンレセプターの相同との相関について
寺本 英樹
1
,
藤原 潔
1
1慶応大学医学部外科
pp.1689
発行日 1987年10月20日
Published Date 1987/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209845
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リンパ節転移を伴うstageII乳癌患者1,597例について原発腫瘍のestrogenreceptor(ER)およびproge-steronereceptor(PR)を測定し,病理組織標本を用いて再検討を行つた.これらの症例はNSABPのproto-col9の対象症例で,L-phenylalaninemusturd (L-PA-M)投与群と5-fluorouracil(5-FU)投与群よりなり,両群ともにtamoxifenの併用群と非併用群を含んでおり,4種の異なる補助療法に対する臨床効果の比較検討がなされている.
ER,PRともに測定した症例は1,302例であり,ER(+) PR (+)571例(44%),ER (−) PR (−)336例(26%),ER(+) PR (−)227例(17%),ER (−) PR (+)168例(13%)であつた.
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