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特集 甲状腺癌の診断と治療
術式,治療法をどうするか—私はこうしている—甲状腺分化癌;術後長期観察成績と低分化癌の治療について
Therapeutic consideration of poorly differen-tiated adenocarcinoma of the thyroid based on long-term results after surgery
小池 明彦
1
,
成瀬 隆吉
1
,
金光 泰石
1
Akihiko KOIKE
1
1愛知医科大学第一外科
pp.571-574
発行日 1986年5月20日
Published Date 1986/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209314
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甲状腺分化癌の手術後長期観察してみると,一部には悪性の態度を示す症例がある.術後12〜20年間follow-upし得た乳頭癌について治療成績を検討した,その結果39歳以下では再発率死亡率が極めて低率であるが,40歳以上では若年者群と同様な手術規準で治療したにもかかわらず著しく高率であることが明らかになつた.high risk factorとしては年齢(男女ともに40歳以上),男,局所浸潤傾向,多数の頸部リンパ節転移が上げられる.低分化癌症例では再発時に根治的再手術が可能なことは少ないので,high risk caseと判断されたときには,初回に拡大した手術を行う必要があることを強調し,その手術術式について述べた.
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