カラーグラフ 癌の典型的内視鏡パターン・4
胃癌の深達度診断
竹添 和英
1
,
宇治 元
1
1東京都職員共済組合青山病院外科
pp.10-11
発行日 1980年1月20日
Published Date 1980/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207347
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胃癌の深達度の診断は,それが治療方針の選択や予後の推定につながるので極めて重要であるが,今日なお難しい課題の一つである.内視鏡で観察できる病巣の表面性状が,癌の多様な深部浸潤の様相を必ずしも反映しないからである.早期癌とBorrmann型進行癌との判別は左程困難ではないが,粘膜下層以下の少量の浸潤の有無を推定することは不可能といえる.したがつて早期癌と早期癌類似型進行癌との判定が困難である.
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