講座 皮膚縫合の基本・11
陳旧創に対する処置
波利井 清紀
1
1東京大学医学部形成外科
pp.98-104
発行日 1979年1月20日
Published Date 1979/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207094
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外傷後,一次的に創閉鎖が可能な時期,golden hour(外傷後8〜10時間以内とされていたが,近年抗生物質が発達し,この期間をすぎても感染の危険が少なく創閉鎖が可能である)を過ぎた開放創を陳旧創と呼んでいる.
遅れている上皮再生について明確な期間は定められないが,本項では,受傷後3〜4週間以上経過してもなお上皮化が遷延している創の処置について述べる.
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